広東語で警察官のことを何と呼ぶか?
数か月前から、我が家ではフィリピン人のお手伝いさんに来てもらい、家事と子供の面倒を見てもらっている。なお、香港では、決して金持ちではない家庭でもお手伝いさんを雇うことが多い。私の観察では、香港人女性は、あまり家事をやらない。正確に言うと、家事をやらなくてもよいような仕組みが社会に整っている。
お手伝いさんの給料は、5000ドル未満(70000万円前後)で、食事は一緒に食べるので、彼女たちは食費はかからない。
また、住み込みで働くので、家賃も払う必要がない。
母親が朝から晩まで家事をやっているような家庭で育ったわたしには、香港人女性は大変恵まれているように思える。
ところで、お手伝いさんは、私のことを「Sir」と、香港人妻のことを「Madam」または「Mam」と呼んでいる。
このこと自体、日本で育ったわたしには新鮮で、またひとつ香港社会を垣間見た思いがした。
さらに、香港人妻がお手伝いさんと話すときは当然英語だが、その会話のなかでわたしのことを言うとき、「阿Sir」と呼ぶ。
例えば、阿Sir will come back home at 6:00 and have a dinner with us.
(旦那さんは6時に帰ってきて、私たちと夕飯を食べます)
なんとなく自分が偉くなったような感じがした。
「阿Sir」というのは、英語の「Sir」に広東語の「阿」という親しみを込めた言い方を付け加えてもので、警察官のことも「阿Sir」と呼ぶ。
例えば、前面有好多阿Sir、小心D
(前のほうに警察官がたくさんいる。気を付けて)
こうした呼び名などは、広東語の教科書ではなかなか見られない。
私も広東語歴15年目にして初めて知った。
このような発見を面白いと思えるひとには、香港人と結婚することをおススメします。
以上
#広東語