(その②)香港人妻との間に生まれた私の娘がいかに日本語を話せるようになったか
日本でリタイアしていた私の母親に頼んで我が家に来てもらい
娘の日本語の話し相手になってもらってから1カ月がたったころ、
こんなことを考えた。
私の母親が日本に帰ってしまったら
娘は日本語を忘れて、また広東語だけを話すようになるのだろう。
そこで私は一計を案じ、娘にこう提案してみた。
お父さんに日本語だけで話すようにしたら、ミッキーマウスのケーキを買ってあげる。
この一言だけで娘は私に対して日本語だけを話すようになった。
これを習慣化しておけば、のち私の母親が日本に帰っても、娘は日本語を使い続けてくれることだろう。
子供は言葉を覚えるもの早いが、忘れるのもすごく早いもののようである。
大人が広東語またはその他の外国語を勉強するときに
どうしてこの原則を使わないのだろう。
つまり、自分が好きなものを教材にし、それを徹底的に語ってみる。
また、勉強の中にご褒美を用意し、そのために頑張る。
外国語を独学で身に付けるひとがいる一方で、長年努力しても全くものにならないひともいる。
子供が使っているこの方法を、大人が同じように使えば、外国語の学習が効果的になるはずで、外国語を独学でやろうとするひとは、この点をおさえなければ、能力が飛躍的に伸びることは難しいかもしれない。
私も自分の学習スタイルを見直して、この点を取り入れようと思う。
以上