日本人の私が広東語を勉強するメリット

日本人がいかに独学 低コストで広東語を身につけるか

広東語を仕事で使えるようになるにはそう難しくはないが、日本語と同じレベルまで到達しようとすると並大抵のことではないと最近サトる

私は香港在住歴15年で、カミさんは日本語の単語を5つくらいしか知らない香港人である。

そういうと、「だからあなたは広東語が話せて当然だ」とよく言われ、実は私も日本にいたころ、もし外国人と結婚すれば、手取り足取り外国語を教えてもらえるのだろうと思っていた。

しかし、現実には、カミさんから広東語を丁寧に教えてもらうことはまずない。

そもそもカミさんは言語にほとんど興味がないので、私がいろいろと広東語について聞くとめんどくさがってまともには答えないというのが真実である。

 

私は現在香港で会社を経営しており、香港人のスタッフもいるが、業務上、広東語だけでうまくやっていけている。

というのも、実際、仕事上で使う言葉はいつも同じものだし、話す相手も私についてよく知っているので、会話が両者の想定範囲内を出ることがほぼないのだろうと自分は理解している。

 

私には娘がひとりいるが、母親の影響で、第一言語が広東語、そして第二言語としては私が何とか日本語を注入しようと毎日頑張っている。

3歳前後から娘の広東語のボキャブラリーが爆発的に増えており、これには本当に驚かされる。ほぼ毎日私の知らない単語が飛び出してくるが、それらは当然私が日本語としては知っているが、広東語としては知らないベーシックな単語である。

例えば、「髪を耳の後ろにかける」という意味の動詞、「ロールケーキ」「うずまき棒付き飴」などである。

こういう単語は仕事上は当然必要ないけれど、これらの単語を全く知らずに、広東語を日本語と同じレベルで話せる、とは言えないだろうと思う。

 

広東語のドラマやニュースなどを見るとき、日本語ほどではないが、一応理解できる。

しかし、広東語はある程度集中しなければ十分理解できないが、日本語だとリラックスした状態でも十分聞き取れる。

このちょっとした違いを埋めていくには、一生かかってしまうだろうと思うし、また、自分はそこまで広東語ができる必要はないと考えている。

 

これから広東語の勉強を始める方は、まず仕事上で使えるレベルを目指すというのが良いと思う。そこから少しずつ生活に根差した言葉を覚えていくということが効率的な順序だと思う。

 

以上