日本人の私が広東語を勉強するメリット

日本人がいかに独学 低コストで広東語を身につけるか

もし今から私が広東語の学習を始めるとしたらどうするか?(2)

前回に引き続き、

「もし今から私が広東語の学習を始めるとしたらどうするか?」の2つ目です。

 

それは、

 

ある一つの簡単な文章を元に作文をする、です。

 

これは少し説明を要するので、「私の外国語(梅棹忠夫、永井道雄 編)から引用します。

 

たとえば、「娘は母を愛する」という文章を土台にして、主語、動詞、目的をそれぞれ変えると、「息子は母を愛する」「娘は父を愛する」「娘は母を見る」という三つの文章ができる。つぎに時を変えると、「娘は母を愛していた」「娘は母を愛するであろう」等々の文章ができる。こんどは否定にして、「娘は母を愛さない」「愛さなかった」等々。つぎは疑問にして、「娘は母を愛するであろうか」等々。

このようにして、一つの簡単な文章を台にして、自分の知っている文法と単語の範囲で、じつに何十何百という作文をすることができる。

 

私は、広東語を学習していた当初は、まだこの方法を知りませんでしたが、最近は広東語の本を読んで興味を持った文章は、このように変形することで練習します。この方法は独習者にとっても実におススメで、例えば、実際に使い場面が出てきた際に、突然どこからともなく適切な文章が頭に浮かぶようになりますし、また、この方法は混雑した電車の中でも実践できるので時間の有効活用にもなります。

 

また、この「私の外国語」という本はさらに良いことも言っています。

なお、この箇所はラテン語について書いているので、ラテン語が出てきますが、ここは広東語に置き換えて読んでみてください。

 

このような練習を毎日少しずつくりかえしていると、ラテン語の文章の動き方がしだいに内面から会得されてくる。どんなに長い複雑な文章も、要するにこういった短い文章の集りなのであるから、このような短文の動き方を会得することは、複雑なラテン文を理解するための基礎となる。

 

短い文章であれば、発音も自分で調べられます。

やはり応用することによってのみ、自分の実力になっていくので、この方法は実に効果があります。

また費用がかかりません。

 

ぜひ試してみてください。

 

以上