香港人は漢詩を楽に読めるか
香港に15年住んで、広東語も仕事で問題なく使えるようになりました。
カミさんが香港人なので、家でももっぱら広東語で話しています。
あるとき、ふと思いました。
高校時代に教科書で習った漢詩は、香港人には簡単に理解できるものなのか?
漢詩と言えば唐詩ですが、
書店の児童コーナーに行くと、必ず唐詩の子供向け本が置いてあります。
唐詩、三字経、菜根譚、論語など、元になる本は決まっていて、
それを子供用に編集し直している本です。
カミさん曰く、
「古典の漢詩では、普段使っている漢字の意味とは別の意味を表すことがあるので
必ず理解できるというものではない」とのことでした。
しかし、「落魄」という漢字が出てきたとき、
正直自分は意味が分からなかったのですが、
カミさん曰く、
「これは日常用語で、特に難しい漢字ではない」とのことで、
つまり、香港人にとっては、表現形式は漢字のみとなるので、
我々日本人よりも漢字を知っているのは当然と言えば当然となる。
我々日本人は、ひらがな カタカナを使うこともできるので、
その分、漢字に頼らなければならない比率が少なくなり、
日常使われない漢字が多くなっているということなのだろう。
ちょっとしたメモ書きなのに、
画数の多い漢字で書きこんでいる香港人を目にすることがあるが、
漢字に縛られているのだなぁと思う。
以上