香港の教育ママたち
今日、地下鉄に乗っていたら、私の向かいの席がひとつ空いた。
そして香港人の母親とその息子(小学生低学年)が地下鉄に乗り込んできた。
ふたりはその空いた席の前で停止してから母親が息子に向かって
「apple」と無表情で言う。
すると、眼鏡をかけた息子が
「 a p p l e」とスペルを一文字ずつ言う。
すると、母親が「OK」と言ってはじめて息子が席に座ったのである。
私は興味深くこの会話を聞いていたが、
学校の成績を1点でも上げたいと願う母親の気持ちは痛いほどわかるが、
こういう母親に育てられた息子は勉強嫌いにならないだろうかと思った。
私がまだ日本にいたころ、
若い母親が息子をひとり連れて歩いているのを見かけた。
若い母親「○○ちゃん 今からお母さんとどこに行くか知ってる?」
息子「銀行」
若い母親「バンク! バンクって言いなさい!」
私にも子供がいますが、何事も押し付けては効果がありません。
一方で、子供自身が胸の内でやりたいと思うようになれば
どんな環境でもできるようになると信じています。
私はこれを教育方針にしています。
広東語もそうですが、会社から言われたので始めたひとと、
広東語の世界に興味があって始めたひととでは成果に雲泥の差があります。
自分で学習できるひとは、日常生活そのものが学校のようなものです。
隣のひとの広東語の会話から新しい単語を発見することもよくあります。
以上