コロナウイルス問題と普通語
コロナウイルス問題の影響を受けて、香港で経営している自分の会社の業務が
忙しくなったので、当分の間ブログを更新できなかった。
SARSの時と比べて、不動産価格の下落は微々たるもので、私の観察によると
おそらく大部分の香港人が、この問題をいずれは解決するものだとある程度楽観視
しているのだと思われる。
あとは、現在の香港では、以前にも増して新築マンションの購入希望者が増えており
今でも新築マンションの抽選会には長蛇の列ができる。
十分なキャッシュを持っている家計がまだまだ多いのだと思う。
香港は面白いところで、富豪、金持ち、小金持ち、普通のひと、貧しい人が
それぞれの地区に住んでおり、例えば自家用車でその地区に入るとすぐに
空気のにおいというもので分かる。
コロナウイルス問題の前に、暴動などが起こっていたころから、普通語を話すひと
(中国大陸出身者)に対する香港人の接し方に変化があるようだ。
それ以前は、友達同士の会話で面白がって広東語の会話の中に普通語を混ぜて
話す若者がよく目についたが、最近こういうことは全くなくなった。
私のカミさんは香港人だが、以前よく遊んでいた近所の子供(母親が大陸出身者で
父親が香港人)とは当分自分の子供と遊ばせないと言っていた。
母親の実家との交流があるので、コロナウイルス問題を警戒してのことだということだ。
カミさんは外で普通語を話すひとを見かけたらすぐにその場を離れるようにしろと言う。自己防衛のためにはしかたがないことだと思う。
私も公共の場で、電話を使って普通語を話すとき、誰かに聞かれていないかと
思いながら、うしろめたさを感じて若干小声になってしまう。
見た目が明らかに日本人なので間違えられることはないだろうが。
以上