外国語の学習それ自体が好き、ということでも良いのではないかと今も思う
もう十数年も前のことですが、
私もリクルートスーツを着て東京都内で入社面接会に足を運んで就職活動を
していた時期があった。
今から考えれば、22歳の青年に社会の仕組みが分かるわけもなく、
当時の大企業から興味のありそうな会社をいくつか選んで、ただやみくもに
面接を受けに行っていた。
とある大手会計士事務所の面接で面接官から
「どんな本を読んできましたか」と聞かれ
私は「外国語に関する本を100冊以上読みました」と答えた。
すると、その面接官はため息交じりに
「外国語はツールだよ、君。商法の本を100冊読みましたと言ってほしかった」
と言われた。
確かに企業側が欲しい人材はそのような人材なのだろう。
しかし、興味があるものをとことん追求するという姿勢を、今の私は高く評価したいと思う。
結果として、その会社からは内定を受けた。
そしてどういうわけか、面接終了時に、その大手事務所の経営者が書いたという
会計の本を1冊くれた。
しかし、当時の私はまだ青かったのだろうか、その面接官の言い方が嫌で、
電話連絡を入れ、内定を辞退することを伝えた。
すると、翌日その会計事務所の女性事務員から自宅に電話があり、
「その本を宅配便で送り返してほしい」と言うことだった。
確か、私は階下にあるコンビニから、着払いで送り返したと記憶している。
以上