日本人の私が広東語を勉強するメリット

日本人がいかに独学 低コストで広東語を身につけるか

続「私の外国語」(梅棹忠夫 永井道雄 編)を読む

日本人として、香港に住んで、広東語と戦っている私は、

行き詰まると、必ず外国語に関する本を読むことにしている。

 

アマゾンで「外国語」と検索してみると、いろいろな本がヒットする。

そこで説明やレビューなどを読んで自分に合ったものを注文してみると良い。

 

この手の本を読んでいると、世界の様々な外国語と戦っている同志のことがわかり、

「あなたも頑張っていますね!」と思わず彼らの肩をたたいてやりたくなる。

 

広東語を含め、外国語の学習は、それくらい紆余曲折があるし、時には放り出したくなるものである。

 

前回に引き続き、今も「私の外国語」(梅棹忠夫 永井道雄 編)を読んでいる。

 

今回は、ドイツ語を学んだ飯田善國氏の箇所を読んだ。

この人は現代美術家、彫刻家でいらしたひとで、はっきりとは書かれていないが、奥様はドイツ語を話す外国人であったのだろう。

この人が紹介しているドイツ語学習法は、特に珍しいものでもないが、普段忘れていたことを思い出させてくれる意味で、良いものであったので、また後日取り上げてみたいと思う。

 

今回は以下の文章が身に染みたので引用する。

 

p11

私はいまだに会話中で文法上の誤りをしばしばおかして妻に笑われる。私はドイツ語に特別の野心をもって勉強したわけではなく、ただドイツ語を話す人々と人間的な心のふれあいを得たいと思い、また職業上の必要、日常の要求のためにそれを学んだのであり、その要求を満たす範囲の熟練には達しているという程度のことである。

 

今日私は「虹」という字の発音で、妻からいろいろ注意された。

妻によると、「HON」と発音するときに、「v]のように、つまり普通語の第3声のように音が一度下がって、また上がるというものだということである。

 

しかし、何回言っても駄目だと言われるので、しまいにRAINBOW でいいではないかと言うと、それは許されない、私の広東語を完璧にしたいのだという。

 

とにかく、広東語とドイツ語とで言語の種類は違うにせよ、私と同じように外国語で苦労されたひとがいたということが、私を勇気づけてくれたことは間違いない。

 

外国語を学習している方で、放り出したくなっているひとは、例えば「私の外国語」などの本を読んでみて、一息いれるのもよいと思う。

 

以上