将来 広東語はどうなるのか?
午後、香港島の湾仔地区を車で走っていると、学生らしき若い男女30名ほどが小規模のデモをしていた。各々がプラカードを持って広東語で叫んでいるのが聞こえたが、車で素通りしただけなので、何を言っているのかは聞き取れなかった。
実際に現在香港に住んでいる日本人としてみると、香港は今、中国とアメリカに翻弄されているように思える。
コロナ問題が収束すると、今度はまた以前のデモ活動が始まるでしょう。
例えば、今、日本在住の日本人にこう質問したらどういう答えが返ってくるだろうか?
「香港で不動産(マンション)を買いたいと思いますか?」
おそらく大半の人が、「いいえ」と答えるだろう。
なぜなら、ニュースで、香港でのデモ活動の記憶がまだ新しいから。
しかし、香港では今でも新築マンションが発売されると、数時間で完売されるというほど人気があり、また需要がある。
私なりに考えると、それには以下の理由があると思う。
1)香港人にとって自分の家を買うことが人生最大の目的のひつとである。
2)香港人は香港の将来について楽観視している。
3)インフレが進むなか、不動産購入をその対抗策と考えている。
車の駐車スペースは、香港でも投資の対象だが、これも値上がりを続けている。
当然場所にもよるが、HKD200萬(約2800万円)でも決して高くはない。
最近香港人の間では、近い将来、駐車スペースだけでHKD300萬を超える日も来るだろうと話し合っている。
2047年前後から、香港は中国の中の大都市として発展していくでしょう。
大湾区のなかのひとつの都市として、今までの香港という特別な都市ではなく、北京、上海、香港というように認識され、その中で発展していくでしょう。
北京では北京語、上海では上海語、香港では広東語というように、広東語はその後も永遠と使われ続けると思う。
今、中国語といえば北京語を学ぶ日本で、あえて広東語を選ぶことは、先見の明があると言えるかもしれない。
以上です。