日本人に聞き取れない広東語の音
私は香港在住の日本人で、日本語が全く話せない香港人妻と娘と一緒に暮らしています。私の香港滞在歴はすでに10年以上も経っているからというより、妻が日本語を話さない香港人なので、必然的に私が広東語を話せるようになりました。
日常生活、仕事をする上では全く問題はありません。
しかし、細かい発音やスラングになるとまだまだ実力が足りません。
ひとつ例を使って説明します。
「動物」「動脈」
この二つの単語は、日本人の耳で聞くと、どちらも「dung mat」として聞こえる。
妻に質問すると、両者は全然違う発音だという。
こういう場合、妻に何度も発音してもらうと、両者の違いが少しづつ見えてきて、最終的に自分の理解に落とし込んで、次回間違わないように練習します。
しかし、今回の二つの単語の発音は、私が聞く限り、全く同じ音に聞こえました。
それで今度は発音をしている妻の口の動きを見ると、
「動物」
「物」の部分で、舌先を上下の歯で噛む。
「動脈」
「脈」の部分で、口を開いた状態にする。
このようにして二つの単語を発音すると、妻から全く正しい発音だと言われました。
上記のことを踏まえて、私が発音しても、正直、私の耳には、同じ音としか感じられません。
しかし、おそらく両者の違いを聞き分ける能力が、香港人には備わっているのだと思う。
以上
#広東語