日本人の私が広東語を勉強するメリット

日本人がいかに独学 低コストで広東語を身につけるか

私が香港で一番驚いた、言語的なこと

このブログでも何回も書いていますが、

私のカミさんは香港人です。

 

結婚することに決めて、初めて彼女の両親に会いに行きました。

 

その頃はすでに香港在住6年ほどでしたから、

何とか広東語も話せたので、彼女の両親に会ってもそこそこうまく話せるだろう

と思って、話す内容だけを前日からいろいろと考えていました。

 

そして当日

 

とある中華料理店に着いて席に座っていると

父親は仕事で留守のため、彼女の母親が彼女の弟とともに現れました。

 

そして一言しゃべろうと思ったとき、

 

突然

 

彼女の母親が話し始めたのが、いわゆる潮州語という中国語の方言で

まったくもって理解不能。

その音を聞いてこれが言語か?!と本気で思いました。

 

するとそれが合図であったかのように

彼女と彼女の弟も、いっせいに潮州語でしゃべりはじめたのです。

 

私はひとり取り残されて、彼らが話す潮州語を聞いていました。

 

横に座っている彼女に問いただすと

母親が潮州出身で、20代後半で香港に来たので、いまだに広東語がうまく

話せず、潮州語を話しているとのことでした。

 

なぜそれをあらかじめ言わないのか、と言ったところ、

彼女は、聞かれないから言わなかった、という。

 

要するに、今の香港人の若い世代の親たちは、ほぼ中国本土で成長し、

その後、香港に来たというケースが多く、

そういう家庭では、家の外では広東語、家の中では各地方語を話しているのです。

 

その音というのが、信じられないくらい全く違うのです。

 

でも私たちの子供の世代は、家の中でも外でも広東語を使うようになり、

方言はこのまま使わなくなって消えて行ってしまうのでしょう。

 

私の娘も、香港側の祖母と話すときは、うまく切り替えて

潮州語を使っていますが、カミさんに聞くと、間違いが多いという。

 

香港の言語的な奥深さを知った瞬間は、いまでも強烈に私の記憶に残っています。

 

以上