広東語で「留神」は「神戸に留学する」ということではない
広東語で「留神」
そのまま読むと「神をとどめておく」または「神戸/神奈川に留学する」
このままだと何のことかよくわからずイライラしてしまいますが、
香港での日常生活でよく耳にする言葉です。
分解してみると
「留」は「留学(stay and study)」からわかるように
「stay(とどまる、ある状態を保持する)」という意味です。
一方で
「神」はどういう意味かと電子辞書で調べてみると
名詞の2番目の意味に、「意識、精神」とあります。
ここでは「意識」の意味が適切だと思います。
つまり、「留神」=「留意識」=「ボケーっとしない」=「注意する」
ということになります。
よく母親が小学生の息子に向かって
「行路要留神D」
(ちゃんと注意して歩きなさい!)と言っているのを耳にします。
こうやって普段目にする分からない広東語の表現を一度分解して
理解しておくと、次に目にしたときに、意味がすっと頭に入ってきます。
漢字字体は知っているが、意味が分からないという広東語は多く、
こういうものはひとつひとつ覚えていくより仕方がないと思います。
しかし、こういう分析作業も実に楽しいものです。
以上